2025年9月12日、愛知県議会 福祉医療委員会の皆さまが、「介護分野における先端技術の活用」をテーマに、スマートライフケア共創工房を訪問しました。当日は、スマートライフケア共創工房の運営代表でもある大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻の柴田 智広教授や井上 創造教授、両研究室の学生が視察対応を行いました。
はじめに、介護分野における人材不足の現状と今後の予測について説明を行いました。さらに介護分野に限らず、全産業で約100万人規模の人材不足が予測されていることや、介護分野における国の施策や厚生労働省リビングラボの取り組み、今後の課題など、多岐にわたる内容を説明しました。続いて井上教授からは、九工大が開発した介護自動記録AIアプリ「FonLog(フォンログ)」を紹介しました。その後、スマートライフケア共創工房の計測?評価ゾーンとプロトタイプ開発ゾーンの見学や体験を行いました。
また、スマートライフケア共創工房が支援する企業の取り組みとして、愛知県に本社を置く株式会社FUJIの移乗サポートロボット「Hug(ハグ)」や株式会社ジェイテクトのパワーアシストスーツ「J-PAS fleairy(フレアリー)」の素晴らしさや、両社の優れた技術と社会実装の取り組みを紹介しました。短い滞在時間ではありましたが、委員長には「J-PAS fleairy」を実際に体験していただき、腰部への負担が軽減される感覚をしっかりと実感していただくことができました。
皆さまには、講義や施設見学?体験に大変熱心にご参加いただきました。また、技術的な課題から介護施設の経営に至るまで、幅広い分野にわたる質問を受け、皆さまの高い関心と学びへの意欲を強く感じることができました。
今回の訪問を通じて、福祉医療委員会の皆さまが介護分野に対して示された高い関心と熱意は、非常に意義深く、今後の施策推進に向けた大きな力となるものと感じました。愛知県における介護ロボットをはじめとする先進テクノロジーの普及促進と社会実装の加速につながることを、心より期待しています。
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