本学は、平成25年9月30日(月)及び10月1日(火)の両日、マレーシアプトラ大学(以下UPMという)において、本学の海外教育研究拠点であるMSSCのオープニングセレモニー(記念式典及び基調講演)及びそれを記念した国際シンポジウムを開催しました。
記念式典には、在マレーシア日本国大使館 笠井一等書記官、JICAマレーシア事務所 佐藤所長、マレーシア日本人商工会議所 長瀬事務局長らをお招きし、両大学の関係者約300名が出席して行われました。冒頭、両大学の学長から式辞が述べられ、松永学長からは「両大学の20年の交流の中で、これほど多くの九工大関係者がマレーシアでUPMの皆さんと一堂に会するのは初めてのこと。両大学の学生が、高い工学の専門知識、世界市民としての高い志と多様性に対する深い理解を備えて、世界に羽ばたいて行くことを強く祈念する」との式辞が述べられ、今回の記念式典及びシンポジウムのために多大な協力をいただいたUPM関係者に対しての謝辞が、併せて述べられました。
基調講演では、日系企業のマレーシア現地法人であるトヨタマレーシアの日比社長、イオンディライトマレーシアのNoryahwati Binti Mohamad Noh社長から、学生への熱いメッセージが語られ、学生たちは熱心に耳を傾けていました。
9月30日午後から始まったMSSCの開設を記念した「国際シンポジウム」では、今後の両大学間の共同研究を強固にするために、科学とエンジニアリングに関する幅広い研究内容の口頭発表及びポスター発表が行われ、両大学の教員?職員?学生の活発な相互交流と意見交換が行われました。
なお、今回のオープニングセレモニーに合わせて、九工大から多くの学生がMSSCでの海外インターンシップにも参加しており、UPM学生とともに寮生活を経験しました。オープニングセレモニーに先立ち、9月29日(日)には今回の学生交流を記念して、UPM学生寮で記念の植樹が行われました。
今後MSSCでは、学位取得を目的としたデュアルディグリープログラム(博士後期)の一部内容の実施、短期間の異文化交流プログラム(言語?文化体験)の実施、パームオイルバイオマス関連の研究推進、その他の幅広い分野への研究交流の拡大促進、教員による英語での専門講義などのFD活動の実施、事務職員の短期派遣による国際交流実務研修の実施など、本学のマレーシアにおける各種事業展開の拠点として活用することとしています。